タウンネット下呂市萩原町版

『宮谷の桜 その歴史を訪ねて』 ― 桜、都筑家主屋、宮谷神明宮 ―

掲載日:16年04月09日(土)
掲載者:羽根区

宮谷の桜(エドヒガン)は都筑家の庭園内にありますが、樹齢は約四百五十年と推定され、下呂市の天然記念物に指定されています。宮谷の桜の周辺にはシダレ桜、ユキヤナギ,ソメイヨシノ等があって、開花する四月十日前後から二十日頃まではライトアップもされます。それらが主屋前の水田に映え、深く奥行きのある美しい夜景は見る人を夢幻の境地に誘ってくれます。
 都筑家の庭園内にはこれまた樹齢約四百五十年と推定されるコウヤマキ(悠仁親王の「お印の木」)が中央に聳え立っています。また庭内には「心字池」とよばれる池があり、都筑家主屋は「国の登録有形文化財」にも登録されています。(主屋、庭園は非公開です。)
 
宮谷の桜の「宮谷」の名前は、南西の山中に鎮座する金幣社、宮谷神明宮(川西地区の総社)に由来します。宮谷神明宮の創建は定かではありませんが、社頭に聳える岐阜県の天然記念物に指定されている夫婦スギの威容から見ても六百年は遡るものと推測されます。
毎年四月の第二日曜には宮谷神明宮の例大祭が行われ、お昼の十二時半ごろには神輿を担いだ祭りの行列「御旅」がこの前を通り、宮谷神明宮へと戻って行きます。


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